今だから言える飲食店のバイトの経験から思うこと
こないだ外出してて、某飲食店の激安バイト募集の広告を見て思い出したんですが、
私は過去1回だけ、飲食店でバイトをしたことがあります。
三日間だけとか短期のを入れたら他にもありますが、レギュラーで入ってたのはこの時だけ。
19歳、大学に入学し、生まれて初めてのバイトで、
店長も従業員も全て女でした。
今やから言えることですが、
ホンマにヒドイ職場でした(゜Д゜)
亀岡のアルプラザ(大型スーパー)の中にあったカフェ。
今はないです。チェーン店で、京都駅とかにもあります。
ひどかったのはこの店舗だけかもしれませんが…
初めてのバイトやったんで当時はこれが普通か…?と思ったりしてたんですが、(てか思い込もうとしてたんですが)
今思うとなんでそんなんに耐えなあかんと思ってたんかわかりません。
まず、飲食店ならよくある話かもしれませんが、
忙しくなったら残業は当たり前でした。
時間的には10分くらいなのですが、もともと人件費をケチりにケチって、常駐人数は店長合わせても2、3人なので、忙しくなってきたら従業員も帰るに帰れなくなり、
その後予定があっても絶対帰らせてくれない雰囲気がありました。
残業代は出てたかちょっと忘れたんですが、10分かそこらでは出ることはなかったです。
一度、入ったばかりの新人さん(20台後半で当時では結構年上)が、忙しい時間にアガリの時間になったのであがろうとすると、
先輩が「忙しいのでまだいて下さい!」と一喝し、
新人さんは何か用事があるらしく、「でもアガリの時間なので」
って言って帰ろうとし、
先輩がキレて
「忙しいの見てわからないですか!?帰らんといて下さい!」
と客前で怒鳴り散らしたことがありました。
結局新人さんはそのピークが終わるまでタダ働きさせられてました。
たかが10分でも、どうせサービス残業なので本人が断ればやらなくていいはずなのですが
それが当たり前のように強いられてました。
一方店長(オバさん)は帰って家の晩御飯を作らないといけないとかで、いつもしっかり夕方5時アガリ。
アルプラザで買い物して帰ってました。
故に時間のかかる閉店作業はいつもバイトが1人でやってました。
ちなみに、閉店後のアガリ時間は、早くしなければならない風潮がありました。
(遅いとアルプラザ側に何か言われるんかもしれません。理由不明)
私が閉店作業を先輩に教わっていた頃、
8時閉店なので7時50分にレジを閉め始め、
その後7時55分くらいにテイクアウト希望のお客さんが来ると、
先輩が隠れて舌打ち。
明らかに不機嫌な対応をしてました。
人件費をケチるだけでなく、教育費や材料費もケチってました。
夏、期間限定でソフトクリームが提供になったことがあります。
アイスのカップを専用の機械にセットして押し出されたものを、
下でコーンで受けるものでした。
やったことがある人はわかるかもですが、
ソフトクリームって、慣れてないと巻くのが難しい┌┤´д´├┘
何回かやらないとキレイにできないです。
にも関わらず練習は1回だけでした。
しかも店長と一緒にコーンを持って、店長が動かし、
その感覚を一回で覚えろ
という感じでした。
当然できない人の方が多いので、
店長がいるときは店長が全てやっていました。
余計に誰もできなくなりました。
練習がしたかったら、自費でやってや
と言われていました。
店長はさっき書いた通り5時であがるので、
そこから8時までの1人の間にお客さんがソフトクリームを頼んだらアウトです。
アウトですが、当然ですが私も出くわしました。
当然キレイに巻けず、でも自費で買い取るなんて嫌だ……と思い、
えいやっとそのまま出しました。
お客さんは、「巻き方ぐちゃぐちゃねぇ」と言いました。
私はそれでもやり直したくなかったので、「でも味は変わりませんので」って言ってしまいました(←19歳…若気の至り)
お客さんは明らかに機嫌が悪くなりました。
もしかしたらその後クレームがあったかもしれませんが、そのことについてのお咎めはありませんでした。
クレームはなかったのか、あっても、失敗を自費で買い取らせてるのがアルプラザ側にバレるのがイヤだったのか
どっちかだと今思います。
材料費をケチるのは他にもありました。
ホットドッグを出してたのですが、店長が明らかにパンを焦がしました。
誰が見ても真っ黒。
でも、あろうことか店長、そのまま持って行きました。
お客さんは当然「めっちゃこげてるやん」と不快感あらわに言ってましたが、店長は、
「最近は食中毒が流行ってて、よく焼くようにしてるんですよ~」
と一歩も引きませんでした。
私はヒキました。
そんな思い出がいっぱいあり、結局一年で辞めたんですが、
今思うと、飲食店ではまぁ当たり前にあることかもしれないけど私はもう2度とイヤだなぁ~と思うことが多々あります。
ちなみにそのカフェ、時給は750円。
安い(−_−;)
あれだけ体力も精神力も場合によってはお金も払わせられて(レジが合わなかった場合も自費やった)
たった750円~~( ̄д ̄)
今なら時給千円以下の仕事なんか絶対やりたくないです。
この安い給料で、忙しさを「やりがいがある」 と言って堂々と募集してるところをよく見かけますが、
忙しい=やりがいがある はぜったい違う。
職場に愛着がわけば、まだ社会に出たての若者なんか、サービス残業くらい全然やりますよって言うやろうけどな…
そんなん若さの無駄遣いやで!
と言いたい。
中には、忙しさの中でもテキパキ動ける自分に自信を持てて、この仕事好きだ!って思う人もいるかもしれんけど
そういう人なら、もっと高い時給で働けると思うねん。
残業代もしっかりもらうべきやねん。
でも学生とかやと、そこが初めてのバイトっていう人も少なくないし、まだそれがわからない。
それにつけこんで、たった700円やそこらで若者を酷使する飲食店ってホンマ何なん?(−_−;)
若いうちは何事も経験とはいうけど、
このカフェバイトの経験が役に立ったことといえば、
その次の職場(デスクワーク)で残業代が出なくても、
体力的・精神的に飲食店よりマシだったので耐えられた
ってことぐらいです。
でもこれも、後から考えれば結局損しただけ。
夜中12時まで働いても1円も残業代が出ない職場で5年も働いたのも、
その前の職場がそれ以上にシンドイところやったから、まだマシやと思えたからやねんな…
ちなみにその5年働いた職場、最初は社会保険もまともに入れてくれませんでした。
逆に考えれば、最初から福利厚生がしっかりしてて、
残業代もしっかり出るところで働いていれば、
その次の職場も良いところを選べたんじゃないかと思います。
というわけで結論ですが、
これから働こうと思っている若者よ、
キツくて安い仕事のバイト募集で
「やりがい」「経験」をキャッチコピーにしてる会社はお勧めしません。
職場は選びましょう。